2019/02/14

留学で癒される?

こうして平日に毎朝どこかに通うという生活をするのは何年振りだろう? 僕は基本的に集団生活が苦手だし、誰かから習うのは下手なので学校や会社には不向きな人間だが、規則正しく同じことをコツコツと繰り返して積み上げてゆくのには向いているのだと気づいた。
毎朝完璧に予習・復習・最近はその日の宿題も先読みしてやってから学校に通っている。
語学や音楽では毎日の反復練習が結果として大きな差を生む。もしかしたら苦手であるスポーツも何かのきっかけで好きになるかもしれない。語学は大好きなことなので、毎日いくらやってもまったく苦にならない。僕は音楽をやっていなければ、言葉でご飯を食べていたのだろう。
考えてみれば、ずっと留学とか会社の駐在で海外に生活する人が羨ましかった。しかし若くして結婚したし、音楽家とはいえ定期的な仕事もしていたから、それを放って長期で海外に行くことができなかった。
40歳になって、自分で稼いだお金で初めてその生活をしてみて、なんというか、癒された。これまで自分の中で満たされなかった海外生活への憧れが、ある程度満たされたといえばいいのか。テクノロジーの発展もそれを可能にした。海外にいながらメールやスカイプや電子送金を利用して日本とほぼ同じ環境で仕事ができる。韓国は今のところ人生でもっとも長く滞在した外国になったが、楽器店のほうには大きな支障はなかった。ビザの問題さえなければ、海外に拠点を持って日本にたまに行くくらいの生活だって可能だと思う。そういう意味でも、今回思い切って留学してよかったと思っている。
あと1週間で留学生活が終わる。そうしたら、また元の生活に戻る。留学前と後とでは、まったく違うと思う。人生の可能性がまだまだ大きいことを知ったし、こうして短期間で韓国人と会話ができるようになり自信にもなった。
今日は、夜にコンサーティーナのスルギさんとバウロンのアンナさんと練習した。毎週木曜日に集まって3回目だ。スルギさんに、別れ際に많이 아쉬워요 マニアシウォヨ という言葉をもらった。その時はわからなかったけれど、あとで調べると「名残惜しい」という意味だった。こうして、言葉が増えてゆき、その言葉を聞く時、その人のことを思い出すのである。そんな思い入れのあることばが、中国語にも、英語にもたくさんある。

2019/02/11

韓国留学旅行日記 2月11日(月)16日目 言葉から見るアジアの中の日本

週が明けて学校が再び始まった。
朝6時に起きて、7時に学校に行って予習・復習。2時間あると満足に勉強ができる。その日の単語や文法を全部調べてから授業を受けるので、授業中は退屈になってしまって、自分で単語や文法を調べてしまう…。

言語間で文法を比較するのは面白い。この間は「〜だけある만 있어요」を「〜しかない밖에 없어요」に言い換える練習を習ったのだが、僕が知る限り英語や中国語にはないと思われる。これは、韓国語と日本語の共通点で、日本人にはとても簡単な文法のはずだ。

※中国人の友達の常凡君によると、「除了〜没有」という言い方はあるにはあるが、中国人は直接的な話法を好むので、あまり使わず、日本の小説の翻訳ものなどで使われるそうだ。

「1時間しかない」
直译:我除了一小时之外没有别的时间
惯用语句:我只有1个小时时间

「100円しかない」
直译:我身上除了100日元没带别的钱
惯用语句:我身上只带了100日元

ただ、これは両言語が完全に対応しているのかは、自分は少し疑問に思う。

授業の休み時間んに、隣の台湾人(19)と、文法や言葉や政治について中国語で話をする。
台湾人の彼に聞くと、韓国語であってもハングルの漢字語(例えば料理、家具などたくさんある)を漢字で理解しており、その方が理解が速く進むとのことだ。僕もそう思っている。台湾と日本が同じ漢字のある国でよかった。

韓国の漢字語の読み方は中国語と日本語のまさに中間で、その両方の知識があれば、より理解が深まると思っている。

話は変わって、アメリカのシャノン・ヒートンShannon Heatonさんのポッドキャスト番組のインタビューについて、シャノンさんとメールのやりとりをしていて、韓国人のミュージシャンの次の発言に心が動かされたと言っていた。

“Even though there is no information except the music, we can play in the same breath, the same rhythm, the same heartbeat. We are experiencing the same thing together.”

僕が中国語や韓国語を学びながら、こうして各地で音楽を教えたり演奏したり、交流をするのは、まさにこれだ。言葉や習慣が違う人と同じ経験をできることが喜びだからなのだ。

学校が終わって、昼に食堂で注文するとき、「ええと、あのう」と言おうとして、「あの」って韓国語で何と言うのだろう?と考えた。調べてわかったのだが、「チョー 저〜」と言うのだ。

これは、イ이(これ)、ク그(それ)チョ저(あれ)という指示語である。そういえば、中国語でも「えーと」は、チェイガ這個(これ)、ネイガ那個(あれ)のなかの「那個」を使う。日本の「あの」とまったく一致するのである。

英語で"well"とか"Like"とかで間を繋ぐのとはちがい、やはり東アジアはつながっているのだと感じた。

ご先祖様が、大陸から、そして朝鮮半島を渡って日本にやってきて、日本に文化と言葉をもたらした。その事実を改めて考えると、東アジアの先人たちに感謝の気持ちが湧き上がってきて、目の前のプルコギが涙で滲んでしまった。

東アジアの人たちへの感謝の気持ちを、言葉と行動で表していきたいと、あらためて思った。

2019/02/08

韓国留学旅行日記 半分が過ぎて

<韓国留学旅行日記 2月8日(金)13日目>

韓国に来て13日目、21日の帰国まであと13日残っているから、ちょうど半分が過ぎたところだ。思っているよりも長く感じる。語学堂には3ヶ月のコースもあるのだが、このペースで勉強を続けて3ヶ月住んだら、めちゃくちゃ韓国語が上達するに違いない。

しかし、そこまではできない。 こちらでの生活には慣れたが、この狭いコシテル(下宿)は慣れないし、慣れたくもない。ソウルの暮らしは料理が美味しくて便利なので不満はない。不満があるとすればこの住環境だけだ。
今週はお正月休みのために2日間しか授業がない。今朝も6時に起きて、洗濯、仕事のメールを返信し、予習・復習を完璧にしてから朝9時前に学校に行った。授業を受けるコツがわかってきたので準備がしっかりできるようになり、知っていることをおさらいすることになるため却って授業が遅く感じられ、効率が悪い気がしてきた。4時間のマンツーマンレッスンだったらいいのに
自分が大学生の頃は平気で学校をサボって遊びに行っていたし、時間を無駄に使っていた。今思えばなんともったいないことをしていたんだろう!
 若い時は時間がたっぷりあると思っているから、時間を浪費してしまうものだ。今はもう時間が残り少ないから、できるだけ効率よく学ばなければいけない。 毎日学校が終わったら韓国人と会って話して、韓国語を使って楽器のレッスンや練習をして、週3日のSkypeの韓国語レッスンも続けているし、通学中は韓国語教材のリスニングをしている。帰国したらこの環境は手に入らないし、韓国語だけに時間を使うことはできないから、今のうちにできるだけ基礎を固めたい。
僕の韓国語クラスの台湾人(19)の英語がうまいので理由を聞いた。TOEIC満点で、語彙テストでも賞を取ったという。その秘訣は、毎日BBCを聴いてワシントンポストをネットで読む習慣だという。彼は極東の政治学を専攻していて、必要だから学ぶのだと。情熱がなければ勉強はモノにならない。 
その彼とは中国語で話すのだが、僕も今から多言語学習を続けて、10年後50歳頃にはすべての言語で1級レベルになりたい。いまはどれも中途半端だけど、やれば良いだけ。言語によって自分の将来が拓けてゆくのが楽しみだ。 
昼は近所の食堂で一人でスンドゥブを。 晩はティン・ホイッスルの生徒さんたちとサムギョプサル삼겹살を食べに行った。韓国料理は肉食が多いが、野菜もたくさん食べて健康的だ。 おかずが多くて机が倒れそう(韓国で"おいしい"の慣用句)。ネギみたいに見えるのはミョンイナムル명이나물、アイヌネギなのかな? 最後に、何の味もしない「おこげのスープ」ヌルンジ누룽지を頂く。ご飯がおいしくて幸せだ。ヨーロッパではこうはいかない。やっぱりアジアがいい。
学校の宿題がどんどん出るし、中国語の課題もあるしレッスンもしなくてはいけないし、日本の楽器店の仕事もあって、毎日とっても忙しいが、充実している。

2019/02/06

語学と音楽と ー答えのない問題を解くことー

<語学と音楽と ー答えのない問題を解くことー>

韓国に来てまだ10日間だが、韓国語の実力がどんどん付いているのを感じる。ハングルにも少し慣れて、文字を読むのが楽しくなってきた。易しい表現であればネイティブと会話ができるようになってきた。語学の最初の壁を突破したと感じる。

最初の壁とは、文字、発音、文法の基礎で、英語でも中国語でも、ここでつまづくと苦手意識ができて、先に進めず挫折してしまう。しかしここを突破すると、あとは語彙や文法、慣用句を増やしていくだけだ。まずは単語を200語、文法を50個ほど覚えれば、表現できることは掛け算で飛躍的に増え、旅行会話に困らないくらいになる。
さらに1000語の語彙があれば、日常会話に困らないレベルだという。最も効率よい学習法は、ネイティブとの日常会話で繰り返し使うこと。覚えても、使わない単語は忘れる。ここまで来ればあとは、ひたすら「学んで、使うだけ」なのである。

韓国語は4つめの言語だが、自分なりの語学の定石ができつつある。次に5つめの言語を学べば、さらに早く習得できると思われる。

昼は勉強をして、夜はフルートを吹くのが日課なのだが、これから自分がどんな音楽をやりたいかを考えながらフルートを練習していると、答えが見つからなくてモヤモヤとしてしまう。創作には決まったやり方も答えもない。

問題には、答えがあるものとないものがある。語学を上達させること、アイリッシュの曲を覚えたりうまく演奏できるように練習したりすること、資格試験の勉強や、仕事で成果を出すこと。これには道筋があり、先輩がおり、教材やメソードが豊富にある。簡単だとは言わないが、言ってしまえば、「やればよい」だけである。目的と方法が正しければ、やればやった分だけ結果が出る。しかし創作はそうではない。いくら時間を投入したって、できない時は何もできない。自分にとっては、創作をするよりも語学やビジネスで成果を出す方が、ずっと簡単だ。


創作をするには、自分が心から感動できる音楽をいっぱい聴いて、人生の経験を積んで、感性を育て、表現したいイメージを明確にしていかなくてはいけない。道の先は見通せないが、型通りの決まりきった音楽ではなく、アーティストとしてユニークな音楽をしたいと思っている。

2019/02/03

ケルト北欧音楽 愛好家のつどい2019 in 大阪3月31日(日)


毎年開催しているケルト・北欧音楽の楽器の愛好家の集まりです。楽器の違いを越えて交流を深める機会を作りませんか。
 ハンマーダルシマーの稲岡大介さん、ハープの上原奈未さん、ホイッスルとフルートの西川智子さん、hataoが共同で開催します。


コンサート、発表、即席アンサンブル、お食事、景品つきのゲームなど、盛りだくさんの内容で皆様のご参加をお待ちしています。

内容 9時~17時 
・ 10半時 受付開始
・11時 ウォーミング・アップ(30分)
・11時半 発表1(60分) 
・12時半 ランチ(90分)箕面510deliのケータリング・サービスを利用します。
・14時 アンサンブルを組んでみよう(60分)当日チームごとのテーマ曲を発表します。
・15時 発表2(60分)
・16時 講師陣のコンサート(30分)
・16時半 全体合奏、閉会式。
・17時 終了

【場所】西南生涯学習センター ホール 大阪府箕面市瀬川3丁目2?5
 阪急石橋駅から徒歩15分、駐車場あり。

【定員】60名

【会費】¥5,000-(ビュッフェ、ソフトドリンク付き)※お子様の参加はご相談ください。
 事前に講師までお支払い下さい。お菓子などの差し入れは不要です。会場はレストランですので、靴のままおあがり頂きます。

【お申込】参加の意思を講師まで直接、またはお電話やEメールでお知らせ下さい。期日:3月16日までにお申し込みください。
 ※定員になり次第受付を終了させていただきますので、お早めにお願いします。



2019/02/01

韓国の文字、ハングルのこと

ちょうど1年前に始めた韓国語。今は中級を学んでいるのですが、自分の経験上、韓国語を学ぶ上で一番難しいのは文字でした。
아と어、에と애と예と여、そして가と자と차と사など、とにかく見た目が似ている文字が多く、乱視気味の自分にはかなり視認性に問題があります(笑)。
そして、優れた表音文字とはいえ、連音化(リエゾン)や無音化や音の転化など様々な法則があって、書いている通りに発音しないことが多く、いまだにスムーズに読み・書き・発音・聞き取りができず、手こずっています。
例)10を表す십「しぷ」と6を表す육「ゆく」がくっついて16だと「 しぷにゅっく」になると思いきや「しむにゅっく」になる。 また、服を表す옷「お」と、助詞の「が」を表이「い」がくっついて、「服が」と言うと「おい」ではなく「おし」になる、など。
そうは言っても中国語では上級者になっても延々と進出の漢字と読み方を覚えなければいけないのに対して、韓国語はそれがないので、最初の文字の壁さえ超えたら、あとはリソースを単語や文法に費やせるので、上達が速いです。
中国語を覚えるにはピンインや注音字母を覚えなければならず、日本語ではカタカナ、ひらがな、漢字、アルファベットと気の遠くなるような量の文字を覚えなければいけないことを思うと、ハングルはなんと合理的なんでしょう。
ハングルはこのように文字の負担が少ない反面、ひとつの文字で英語も韓国語も漢字語も表そうとしているので、英語と中国語を学んだ自分には、韓国人には見えていないものが見えている、不思議な感覚になることがあります。
今日、韓国人と「パジョン(いわゆるチヂミ)」を食べていたときのことです。 パジョンのパ파は「ネギ」、ジョン전は「焼き」を表すと教えてもらって、「それなら日本には"ねぎ焼き"があるから一緒だね」なんて話をしていたのです。そして「ちなみに玉ねぎはヤンパ양파というよ」と聞いて即座にピンと来ました。
中国語では「ネギ」は蔥ツォンcong1、洋蔥yang2cong1といいます。だから、このヤン양は、洋という漢字に違いない、と感じたのでした。 それで、「ヤン양は洋という漢字があって、もともと西洋から来たという意味だと思うよ!」と言うと、韓国人は「それは初めて聞いた」という反応で、いぶかしげ。そこでスマホで調べると、案の定、양は「洋」の漢字語でした。
ふだんは韓国人に漢字の知識を話すと、すごーく微妙な空気になるので、あまりしないのですが、この時は自分の嬉しさをどう言ったらいいのか、わかりませんでした。このような発見は、韓国語を学んでいると非常に多いです。
韓国語はすべてハングルで表記するので、同じスペルでも複数の意味があり得ます。イル일と書くと、「数字の1」や「仕事」や、あれや、これや…。漢字を捨てなければよかったのになあという自説はずっと変わりませんが、韓国人を説得できることは、ありそうにありません。

2月1日 韓国留学日記 6日目



朝6時に起きて7時半に学校に行く。誰もいない静かな学校で復習・予習するのは集中ができ、9時までに絶対に終わらせなければいけないという締め切り効果で、大変はかどる。夜に勉強すると気が散ってスマホに逃げるのがわかりきっているから、残り日々はこの方法を守ることにする。

 このメンバーで過ごすのも4日目になり、緊張がほぐれていい雰囲気になってきた。毎日席順が変わって、いろんな人と話せるのもいい。教室では日本語を使う人、韓国語で話そうとする人それぞれだ。

 僕以外は若い人ばかりだが、年の差があるからと気後れはしない。年をとればとるほど、若々しく自由で健康で聡明で豊かになりたいと思っているし、語学は競争ではないが、最初は同じレベルで始まったこのクラスの中で、一番勉強をして飛び抜けて韓国語が上手くなってやろうと思っているからだ。

  僕は今は養育する子供がいないし、望むだけ自分に教育費を投資することができる。大人になってから自分で稼いだお金で受けたい教育を受けるのは本当に楽しい。 スマホのニュースで40代前半の年収がバブル時代よりも数十万円も下がっているというニュースを見たが、子供を留学に出せるクラスメイトの親たちは稼ぎが良いんだろうなとか、あるいはもしかしたらこの子たちも卒業後に数百万円の学資ローンを背負う運命なのかなと、親目線になって考えてしまう(いま、大学生の約半分が学資ローンで大学に通っている)。

  今日で1週目の授業が終わった。たった1週間なのに毎日メキメキと上達している実感があって、本当に留学を選択してよかったと思っている。

 語学は本当に楽しいし、大好きだ。英語は10年以上は勉強し、中国語をHSK5級(英検準1級レベル)まで勉強するのに、のんびり学んで5年以上かかったが、韓国語は3年以内に同じレベルまで上達するつもりだ。言語を学べば学ぶほどに、学ぶコツがわかり、口が柔軟になり、学習スピードが速くなっているという実感がある。

  言語を学ぶことで違う世界を知り、チャンスが増え、圧倒的に豊かになるのだから、人生のうち1年くらい費やして真剣に1つの言語を学んでみてはどうだろう?僕はそんな気持ちで留学に来た。韓国語を学んだら次の言語(フランス語)を学ぶ。

  夜はスタジオにてホイッスルの練習会の講師をした。生徒さんに「"4小節目"ってなんて言うのですか?」なんて単語や言い回しを教えてもらいながら、半分以上を韓国語で進行できた! 語学の上達のためには実用するのが一番だ。

  今日習った文法…
(1)現在進行形)〜をしている 고 있다  
例)私は今ご飯を食べている 저는 지금 밥을 먹고 있어요.
(2)〜をしたいと思う 려고 헤요  
例)今日は週末なので早く寝たい 오늘은 주말이라서 일찍 자려고헤요.

夕食は、ホイッスル教室の皆さんと一緒に、いわゆるチヂミ、韓国ではパジョンを食べた。とっても美味しかった!韓国は何を食べても美味しい。

海鮮ねぎ焼き 해물파전ヘムルパジョン
魚出汁の麺 멸치생국수ミョルチセングクス
辛い混ぜ冷麺 비빔생국수ピビンセングクス



  明日からは5日間休みなので、本の執筆や会計をして、少し観光し、あとは毎日勉強をしたい。