2017/03/23

ティン・ホイッスル職人 Mike Burkeとの会話

以下は2017年3月のアメリカのティン・ホイッスル職人Michael Burkeさんとのメールのやりとりです。ティン・ホイッスル作りにかける情熱と誠意が伝わってきます。みなさんとシェアしたいと思います。

Mike:
私のティン・ホイッスル製作においては、すべての段階で協力してくれるスタッフがいるが、ヴォイシング(音色作り)作業だけは自分でしている。
ヴォイシング作業は習得が難しく、また才能も要る。そんな才能に恵まれた人でさえ教えるのに何年もかかるんだ。私には20年以上の経験があるが、まだ学んでいる。ティン・ホイッスル製作において私はデザインをよりよくし、工房の職人に作業を分担できるように教え、私自身が最後のヴォイシングに集中できるように心がけている。

hatao:こんなにも精巧なティン・ホイッスルを作るのはとても難しいことは想像できます。ヴォイシングはもっとも重要な箇所ですしね。
先日10年前と現在のBurke low whistle F管を比較する機会がありまして、現在のものは、くちばしの部分が少し長くなっていることに気が付きました(また、チューニング・スライドのスリットの位置も変わっていました。)絶えず進化しているのですね。まさに、トヨタ自動車のKaizenの価値観ですね。

Mike:多くの改善はあなたのように良い演奏家を除けばほとんど誰にも気付かれないほどのものだよ。ほかのホイッスル製作者と自分とを分けるのは、彼らは一度良いコピーを作ったらほとんど変更せずに作り続けるが、私は数十万円の投資をして新しいアイデアを試すことだ。時としてうまくいかないこともあるが、それで失うのは自分のお金だけだ。
有名なバスケットボール監督にジョン・ウッデンという人がいる。彼は10NCAAのチャンピオンを取ったが、2位よりも2倍もの得点差をつけた。彼は選手たちに、選手としての気質や高潔さを身に着け、最高のプレイを求め、日々改善するよう絶えず努力するように指導している。
彼が選手に言う有名なモットーは、「毎日を最高の作品にせよ」だ。
それは到達地点についての話ではなく、昨日の成果は過ぎた過去であり、今日は昨日より良く、明日は今日よりもさらに良い結果を求めよう努めるということだ。
それを落ち込ませる考え方だという人もいるが、私にとってはそれが人生であり、毎日工房に向かう理由だ。
音楽家として、君は紙に書かれた音符はただの図であり音楽そのものではないと分かっているだろう? 音楽は生きもので、そこに情熱や愛がなければ空虚となり、それを聴く観客には伝わるものだ。観客はどこが悪いと言うことはできないが、音楽が生きていないことは分かるのだ。私が改善をする理由はそれだ。
素晴らしい音楽家の手が生きた音楽を奏でるための道具を作るのは喜びだからね。第二便の商品は今日出荷したよ。明日にはその次の楽器を出荷するよ。

敬具 マイク

2017/02/22

人見知りを克服したい話


[人見知りを克服したい話]

[人見知りを克服したい話]

 先日19日大阪でケルト・北欧音楽の楽器交流会を開催し、70名の方にお集まりいただきました。

 発表会でも講習会でもなく、交流会。目的は、日ごろ出会うことがない異なる楽器の人とつながる機会を提供することです。

 クイズやチーム対抗ゲームなど楽しいレクリエーションの時間も取って、とても楽しい時間を過ごしました。

 この規模の交流会は初めてなのでいろいろと不手際がありましたが、みなさんの協力的な姿勢や団結力に救われました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。

 僕は交流会やパーティを主催するのは実はけっこう好きで、それは人が楽しむ場所を提供したり、喜ぶ顔を見るのが楽しいからです。でも自分自身はパーティに参加するのは大の苦手。居場所がない気がして、すぐに帰りたくなります。

 もともと人見知りな上に団体行動やチームワークが苦手な性格なのですが、裏方であれば楽しめるのです。

 僕の人見知りは生来のものです。

 誰かが話しかけてくるのは嫌ではないし、問題なく会話もできますが、自分から話に行くのは、自分のライブのお客様であってもすごく恥ずかしい。ライブに来て下さる方なら、僕のことを知っていて、興味があるのは当然なのに、それですらダメなんです。お客様はさみしく思っているかもしれませんね…。

 最近は世の中が便利になりすぎて、会話なんて一切しなくても生活できるようになりました。外国ではスーパーの列とかで意味もなく話しているシーンをよく見ますが、日本ではありえないでしょう。

 僕は旅行が好きなのですが、インターネットが今のように便利でなかった頃は旅先でわからないことがあれば人に聞くしかありませんでした。そうでないと不便だったり危険な目に遭う可能性があるから、シャイだとか言っていられないのです。

 でも、今はスマホがあればなんでも調べられます。決済もカードや電子マネーでできます。外国に行っても、一人とも会話せずに済ませられます。だから僕は海外でもずっとスマホばかり見ています。

 でもこれって、もったいないことだと思いませんか?
 なんか、家にいるのと変わらなくないですか?

 知らない人に話しかけると、いいことが起きることは、経験上よく知っています。楽しい時間を過ごしたり、何かに誘ってもらったりすることもあります。
 
 幸せって、人との関係の中で感じることができるんです(by 奈未さん)。仮にお金があって、仕事が大成功していても、孤独だとつまらないですよね。

 だから、アラフォーにして、この性格を行動によって変えたいと思います!

今年は旅をたくさんします。

旅行中は必ず、1日1人、知らない人に話しかけること。

つまらないことかもしれないけど僕には大きな一歩なんです。

みなさんは、どうですか?
知らない人に話しかけられますか?

2017/02/11

2/15 テレビ出演のお知らせ

マレーシアから帰国後にとても忙しく、ブログの更新が止まってしまっていましたが、元気にすごしております。

さて、突然なのですが、来週の水曜日15日に、BS放送局の「BSジャパン」の深夜番組「おんがく交差点」に出演させていただくこととなりました。

「おんがく交差点」は毎週水曜日の深夜23:30から放送している30分の音楽番組で、春風亭小朝さんとヴァイオリニストの大谷康子さんが司会です。

これまでにアコーディオンのCobaさん、尺八の藤原道山さん、 ギターの押尾コータローさんなど、いずれも第一線でご活躍中のベテラン演奏家の方ばかりが出演しており、光栄にも私を指名くださいました。

実は収録日として提案くださった日がちょうどマレーシア旅行のさなかに重なっており、日程を変えることはできないかもしれないとのことで、チケット捨てて取り直し、帰国の翌日に収録のために日帰りで東京に行ってまいりました。何もない旅行期間中だったのは、かえって幸運だったかもしれません。

さて、番組内ではハープの奈未さんと2曲演奏しているほか、大谷康子さんともご一緒させていただきました。トークのシーンでは、笛のご紹介をしたり、伝統音楽について語っています。もしBSがご覧になれる方は、ぜひごらんください(どんな風になってるのか、ちょっと怖くもありますが)。

http://www.bs-j.co.jp/official/kousaten/

2017/01/18

幸せとお金・時間・仕事について

「幸せとお金・時間・仕事について」

昨年11月に38歳になった日に自分が人生の「中年」を生きていることを自覚しました。中年といえば健康や家庭や仕事などの色々な悩みも多い年頃。

これから先の人生を、より幸せに生きるには、どうしたら良いかと考えて、11月から生活習慣の見直しをはじめました。それについては、これまでの投稿で書いたとおりです。

この2カ月、本やyoutubeで健康的な生活、病気予防、 ストレスの対処方、目標達成、学習などさまざまなことを学び、日々の習慣に落とし込んできました。

健康や学習を習慣化するのは意外と簡単でした。ヨガやスムージーや掃除など毎朝のルーチンは、2カ月もやっているとほとんど意識しなくても身体が動いたり、しないと気持ち悪いと感じるようになりました。しかし、その反作用も出ました。

旅行中やコンサートが何日も続く日は、スケジュールが不規則になったり、自分の意思では時間をコントロールできなくなります。そのために決まった習慣が継続できないことがものすごく苦痛に感じられるようになったのです。未達成のことが気になって仕方なく、それが続くと胃がシクシクする感覚を覚えるようにまでなりました。健康のためにやっているのに、これでは本末転倒です。過剰適応です。

新たなことを習慣化する秘訣は「完璧主義にならないこと」だそうですが、出来ない日があってもイライラしないようにしたいものです。今の習慣は長い目で見ると健康増進や学習に大きな成果を生みそうなので、このまま気長に継続していくつもりです。

この2カ月を振り返り自分が幸福だったと思えるのは、ほとんど予定がなく、一日の大半の時間を自分でコントロールできる日でした。そういう日はゆっくり練習したり、料理したり、散歩したり、語学の勉強をしたりと本当に楽しく充実感を味わいました。

反対に、仕事に続く仕事で4日も家に帰らないような日は未返信のメールがたまり、to do listがとめどなく伸び、洗濯物がたまり、部屋が荒れ、ものすごいストレスでした。仕事もお金をかせぐことも好きですが、ほどほどにしないと幸福度が下がることに気づきました。

多忙は本当に罪悪です。多忙になると仕事の品質が下がり、健康や身だしなみに気を付ける時間が減り、人に対してなおざりになり、疲労やストレスを紛らわせるために散財したりお酒に頼ったりします。すると生活が荒れて悪循環に陥ります。

自由な時間と引き換えにお金をたくさん稼ぐよりも、自分の自由になる時間をできるだけ確保し少数の質の高い仕事ができる方が断然よいです。

毎日のように色々な人と色々な場所で異なる曲を演奏をする音楽家がいます。昔はバリバリ活躍する音楽家の典型のように感じ憧れやうらやましい気持ちもありましたが、自分にはそれは無理だと悟りました。

1つ1つに丁寧に準備ができませんし、自分はストレスと過労で1週間もやればボロボロになりそうです。

しかしトップの音楽家ほど、実はそんなに器用にいろいろなことを同時に手出しせずに、いつも同じ曲を、しかもものすごい高い精度で演奏していたりするものではありませんか?

自分に向いているのは、数が少なくとも、自分にとってその時の一番いいと思える相手と、自分が一番いいと思える音楽を、自分が満足ができる水準で演奏をすることです。

あれもこれもやろうとせずに、同時にするプロジェクトを1つか2つにしぼり込み、そこに集中することで、ひとつひとつのアウトプット(ひとつのコンサートやレッスンや作品)の質を極めて高くなるようにしたいです。それが自分の考える活躍であり、仕事上の成功です。

自分なりの幸せな暮らし、質の高い仕事の仕方について整える期間はまだまだ続くことになりそうです。

2017/01/02

2017年の展望

皆さま2017年明けましておめでとうございます。

台湾からの帰国便で書いています。

今年は初めて海外で新年を迎えました。台湾はカウントダウンに花火に踊ったり歌ったりとお祭りみたいで賑やかでした。
日本の年越しは静かで厳粛な気持ちになりますが、僕は、気持ちが引き締まって皆が自分に向き合う日本のお正月がやっぱり好きです。

新年を迎えるにあたり、昨年を振り返り、今年の見通しをシェアしたいと思います。

まずは日頃から僕の活動を応援して、親しくお付き合いして頂いている皆さんに、心から感謝します。おかげで、昨年の人間関係は素晴らしい一年になりました。

健康面では無事故無違反、病気怪我なし、ストレスや悩み事なしで過ごせた幸運に感謝しています。

仕事面では、2月にタイのコンドミニアムで缶詰になり8割書き上げたアイリッシュ・フルート教本が帰国後にストップしてしまい出版できなかったことが本当に悔やまれます。一方でテイバーパイプ教本の販売と販売の拡大、アイリッシュ・フルートの販売の拡大を達成することができました。
笛屋さんの営業利益はお陰様で右肩上がりで、売上記録を毎月更新し続けています。
コンサートを少なく集中して完成度の高いものを提供し、また、レッスンを自分が大変にならない程度に少なく抑えたことには、満足しています。

音楽面では、hatao & namiとして日本各地へツアーをしたくさんの方に音楽を届け、3枚目のCDを完成させることができました(先行発売は2月5日開始)。このCDは本当に本当に素晴らしい作品になったので、他で少々未達成のことがあっても大変満足しています。
仕事の本分は後世に優れた作品(音楽や教材)を残すことであり、そこに生きる意味や達成感があると感じています。

経済面では、投資活動は一部の保有銘柄が大幅なマイナスになった精神的ショックのために1年間ほったらかしだったのですが、年末に保有銘柄が上向いて来たので今年は投資の学びを再開します。
支出としては家具は去年にまとめて買ったため大きな買い物もなく、旅行も北欧に行った2015年に比べて控えめで、3人のルームシェアで生活費を家賃・光熱費・食費全てで月5万円まで減らせたことで、生活費を稼ぐ必要がほぼ無くなり、精神的・時間的なゆとりが生まれました。

学習面では、中国語が台湾や中国でレッスンやコンサートをしたり普通に会話できる程度に上達したこと、バグパイプをコンサートで演奏できるようになったこと、台湾料理を習い始めたこと、宣教師の英会話に通うようになったこと。それから毎日本を読む習慣がつきました。

以上のことから、昨年に点数をつけるとしたら90点です。前妻と別居した2014年、離婚した2015年は苦労が多い年でしたが、去年はそれだけ大きく飛躍し、いままさに夢の人生を生きています。前妻の人生も上向いていることを祈るばかりです。

振り返りはここまで。以下は今年の予定、目標です。

予定としては1月にマレーシアで演奏とレッスン、2月に伝統音楽の交流会、3月にアイリッシュカーニバル第二弾、hatao & nami新譜CDと楽譜の同時発売、4〜5月に宝塚から札幌まで自転車旅行、5月にhatao & namiの韓国コンサート、6月に台湾で初のアイリッシュ音楽キャンプ開催、8〜9月はヨーロッパと初のアメリカ旅行、11月に京都で伝統音楽ショップの開店です。皆さまどうぞ応援ください。

出版関係では、hatao & namiの北欧曲集(CDと同時発売)、ケルト音楽無料ギフトブックvol.2、アイリッシュ・フルートの教則本、アイリッシュ・フルートの曲集、韓国語のティン・ホイッスル入門書を出版します。

目標としては、第一に「2017年を健康に生きること」です。何はともあれそれが達成できたら合格点。それ以外の目標は以下の通りです。

健康面の目標は、スムージーや豆食、瞑想、ヨガ、自重トレーニング、ウォーキングを習慣にすることで健康習慣の定着、交通無事故無違反、怪我病気なしを貫くことです。1人飲酒の禁止は継続中です。

人間関係の目標としては、親兄弟と会う時間を増やして思い出を作り温かい時間を過ごすこと、新しい質のよい出会いを意識すること、今自分にとって大切な人を大切に扱うことです。

仕事面では本の出版と楽器店を軌道に乗せることが最低限の目標で、できればhatao & namiの4枚目CDの製作に着手するか、それができなければ新たなCDを企画したいと思います。

ライフワーク面では、日本国内世界各国を旅して音楽で人と繋がり音楽の喜びを分かち合うこと、学びを深めること。旅をしながら執筆やレッスンやコンサートや笛屋さんの仕事できるようになることです。

学習面では、韓国語の学習を開始し5月の韓国ツアーまでにハングルの読み書きと日常会話ができるレベルに到達することと、5月からフランス語の学習をして7月までに旅行会話ができるようになること。50歳になったその日に6ヶ国語を自在に使い分けることができるという目標を立てました(あと12年あるので可能でしょう)。
英語と中国語も日常的に継続します。シェアメイトが台湾人になったので中国語は日常生活で学べるのではないかと期待しています。
ほか、ヨガ、瞑想、投資、経営、栄養学、台湾の健康料理、豆の利用、おいしいコーヒーやお茶の淹れ方については毎日の実践の中においてゆるゆると学びます。

経済面では、旅行と楽器店の仕入れにお金をたくさん使う年です。事業への投資を回収すること、金融投資利益率を上げること、不要な支出を減らし、自分の喜びのためではなく人の喜びのためにお金をより多く使うことです。家や車など大きな買い物の予定はありません。

今年1年で改めたい悪い習慣は、スマホ中毒、時間とお金の質の悪い使い方=浪費です。

今年初めて挑戦することは、韓国語学習、自転車で札幌まで行くこと、マレーシアでのコンサート、楽器店を開くことです。

最後に、今年のキーワードです。

インプットとアウトプットの生産性を高める。
優先すべきことを第一に実行する。
自分本来の人生を生きる。
できる限り自然に触れる。
毎日を大好きなことだけして過ごす。
未経験のことに日々挑戦する。
健康を増進させ、今より若くなる。
日々新たなことを学び、今より賢くなる。
経済的・時間的・精神的に自由になる。
愛、進化、成長、貢献、分かち合いを原則に生きる。

飛行機の窓から、飛行機の影を包む丸い虹が見えました。行く先が光に護られている気持ちになりました。

2017年が僕と皆さまにとって最高の1年になりますように。