2018/03/27

ケルトの笛屋さん実店舗にかける夢

店舗経営について

これまで通販店を6年間経営してきたが、店舗ができたことによって事業家としての道が拓いたと感じている。商品を売るだけであれば通販で十分だが、店舗があることによって人が集う「場」の力が生まれることは、事業に大きな変化をもたらすだろう。

京都の一等地であり、アイリッシュ音楽の拠点であるfieldの上という地の利によって期待できる相互効果は計り知れない。共同でイベントを開催したり、笛屋さん主催のイベント(ワークショップやパーティ)をfieldを借りて開くこともできる。
通販店の営業成績は成長を続けてきたが、店舗によって通販店がさらに飛躍することを期待している。

一方で、店舗経営のプレッシャーは想像していたよりも大きい。通販店では歩合給の人件費は考慮しなくても良いしコストはせいぜい送料や倉庫代だが、店舗では家賃や人件費や交通費がかかる。毎日のコスト以上の利益を出さなければ赤字となり、赤字が重なれば撤退を余儀なくされる。商品をさらに仕入れて回転させ、ストックに余裕を持たなくてはいけないので、在庫高や仕入高も増える。夢を見ると同時に、現実もしっかり見なくてはいけない。

昨日、経営指導ができる税理・会計士と初めての面談をしてきたが、僕の5年間の経営目標を語ると、やや鼻で嗤われてしまった。だけれど僕は大真面目だ。まずは、今年または来年中には法人にして、企業としての基礎づくりをしたい。

音楽家である僕が事業をすることを、食えない音楽家の生活費稼ぎだとか、お小遣い稼ぎだとか思っている人がいるかもしれないけれど、僕はもっと遠くを見ている。

この事業を通じて日本でのヨーロッパ伝統音楽のインフラを作り、伝統音楽を誰の手にも届くように普及させ、日本の音楽家を支援し、海外に広め、文化を育て、このお店をアジアにおけるヨーロッパ伝統音楽発展の拠点にしたい。

これまで僕が手がけてきた演奏、レッスン、音楽の制作、教材の制作、楽器の輸入販売、アジア圏での活動、来日アーティスト公演の企画というすべての活動はこの目標のために、それぞれが補完しあいながら一貫性をもって進められている。

まだ生まれたてのお店で、商品は少なく、店長も頼りなく、体制が整っていないけれど、これまで通販店を育ててきたように一歩一歩、着実に成長をしてゆく。

0 件のコメント:

コメントを投稿