2017/04/20

自転車旅行10日目 失敗と学び




4/11に自宅を出発してから9日経ち、静岡県三島市にきています。

先週金曜日の名古屋の講座の時に咳がひどく、ドラッグストアで市販の風邪薬買い、土曜日の春日井のコンサートと日曜日の浜松の
アイリッシュ・セッションではまだなんとか演奏ができたのですが、月曜日に体調が悪化。天気も悪く自転車での移動は無理だと判断して、豊橋で泊まらせてもらっていた音楽家/植物写真家のいがりまさしさんの厚意で名古屋の宿から自転車と荷物を車に積んで豊橋まで送ってもらいました(名古屋〜豊橋は80km)。

その日から40度近い高熱が出ました。苦しくて寝ていることしかできません。火曜日は内科に連れて行ってもらい、インフルエンザではないことが分かったのは良かったものの、処方された薬を飲んでも熱が下がらず僕のためにブッキングしてくださった浜松のセッションを欠席することになってしまいました。

体調が最悪でもここで出発しないと週末の逗子のコンサートに間に合いません。

水曜日にいがりさんが東京に向けて出発するということで、再び、自転車を載せて車で豊橋〜三島(150km)まで送ってもらいました。火曜日の浜松と水曜日の焼津のホテルはキャンセルしましたが、この体調で走っていたらさらに悪化して肺炎にでもなっていたでしょう。いがりさんには、厄介な客だったでしょうが、優しく親切にしていただき、本当に助かりました。

三島では水曜日・木曜日の2泊しました。ここでもほとんど寝ている以外のことはできず、かろうじて三島のコンサートの主催者の中島智乃さんと会ってお食事したり、パブGiggleのセッションに参加したりしたくらい。少し歩いた程度ですが三島は水の風景と古い建物が趣のある街です。

今回の旅行は出発してから体調が悪かったです。天候にも恵まれていません。
徹底的に風邪が悪くなったきっかけは13日のキャンプでしょう。

これでキャンプには懲りて、重たいだけのキャンプ道具を送り返してしまいました。今の所楽しむ余裕などなかったのですが、その中でも学びはありました。

⑴キャンプするならアウトドア目的で予定を組む。
日本ではキャンプできる場所がほとんどありません。それなのにキャンプ道具は量が多く、運搬するのにじわじわと体力を奪っていきます。キャンプ中に楽器やノートパソコンが盗まれる心配もあります。
キャンプをする前提なら、アウトドアを目的とした旅行ととらえてキャンプ場を回る行程を組んだ方が良いです
(当然、人里離れているためコンサートはできません)。

⑵コンサートと旅を組み合わせるなら自転車は不向き
自転車で1日8時間走って移動しライブする予定を組んでいると、今回の風邪のような体調不良や悪天候でも走らなくてはいけません。そのような状態では事故を起こす危険性が高まり、精神的に追い詰められて旅行を楽しめません。旅行の疲労や旅行中の練習不足もあり、品質を保証できないのならプロとしてはライブを入れるべきではありません。

⑶1日の走行距離の設定を30〜50km平均にする
今のように1日80キロ程度のペースで予定を組むと、10時に宿を出て18時の日没までに目的地につくということになりますが、それでは移動で精一杯で観光や寄り道などする余裕がありません。
道端にカフェや温泉があったからといって寄っている暇がないのです。これでは何が楽しいのかわかりません。
それらの時間をとるなら、30〜50km平均が適切です。

⑷自炊は便利
キャンプ用品を送り返した際に自炊道具も送ろうかと考えたのですが、これは意外と便利なので持っておくことにしました。旅行中は外食が中心となりますので、野菜が不足しがちです。ガスクッカーがあれば簡単な味噌汁や鍋物で野菜をとることができますし、コーヒーも沸かせられます。

⑸移動しながら仕事は可能
今回はシェアメイトの協力のおかげで、移動しながら普段通りの仕事を続けることができています。
具体的には輸入商品の受け取りや商品の転送をシェアメイトにしてもらっており、それ以外の業務はノートパソコンでホテルのwifiを利用して行います。銀行関連もネットで済みます。これによって、日本のどこに住んでも今の仕事が成り立つことが分かりました。これまで確信を持てなかったので大きな気づきでした。

以上のことから、今後、自転車旅行はホテルやゲストハウス、Airbnbを利用して、なるべく軽装備で、1日の移動距離を少なくするスタイルが自分には良いとわかりました。

さて、今後なのですが、北海道までと言っていましたが仕事のため旅行期間を5/11までに短縮することになり、さらに仕事で4/27-5/1まで一時帰宅することになったので、東京出発で動ける日数が10日しかなくなりました。これでは到底北海道など無理ですし、移動することが目的の旅ではないので、後半については行程を変えることになりそうです。移動距離よりも安全第一、楽しむことを大切にしたいと思っています。

明日は晴れていれば逗子まで箱根峠を越えて80キロ、雨天または体調が悪ければ自転車を三島に置いて電車移動します。晴れますように。

2017/04/16

自転車旅行の理想と現実

自転車旅行の理想と現実

自転車旅行6日目@名古屋に滞在中です。

滋賀県大津市→滋賀県東近江市→名古屋市と、3日かけて木曜日に名古屋に着きました。

自転車初心者で普段トレーニングをしていないので、平均時速10キロ(休憩含む)、朝10時から午後6時まで8時間走行で1日の走行距離を80キロと計算して予定を組んだのですが、初日からひどい暴風雨。くじけそうになりながらも
傘も差せないほどの風の中、京都から逢坂峠を越えて夜9時に大津に着きました。

ここのゲストハウスは中国人の女性がオーナーで中国語で会話を楽しんだり、相部屋の若いホルン奏者から親切にしていただいたり、大津在住ヴァイオリン奏者の天澤天二郎さんと食事したり、旅の楽しさに触れました。

2日目は予定していたキャンプ場に着くまでに日が暮れてしまい川辺でキャンプ。スーパーで買った野菜で鍋料理をしたり近くの温泉に行ったり楽しんだのですが、明け方にひどい寒さで目が覚めました。

ラジオをつけたら、この朝、氷点下近くまで冷え込んでいたそうです。慌ててパッキングして、早朝から鈴鹿山脈越え。荷物が重いので坂道がきつい!トンネルではトラックがかするように通り過ぎ、風圧で倒れそうになります。

途中素敵なカフェに寄ったり、景色を楽しみながら名古屋のゲストハウスに着いたのは夜7時。

この時、ひどい悪寒・関節の痛み、喉の痛み、鼻水を発症し、どうやら風邪をひいたことがわかりました。しんどかったのですが、身体をひきずるようにしてフィドルの小松大さんと山本哲也さんのライブを見に行きました。

翌日金曜日は毎月の名古屋の講座。体調最悪でしたが、なんとか朝から夜までレッスンしました。

土曜日はハープ奏者の大橋志麻さんのコンサートのゲスト出演@春日井市カレドニア、晩はガイタ(バグパイプ)奏者のKojikojimohejiさんのソロCD発売コンサートを観に行きました。日曜日の今日は昼に浜松でレッスンとアイリッシュ・セッション、夜は豊橋でリコーダーのアンサンブルの見学(自転車を名古屋において電車移動)。

出発前のイメージはぶらりと素敵なカフェに寄ったり観光地を見学したり、旅人との出会いを
楽しみながら旅行するイメージでしたが、1日80キロとなると、移動だけで必死です。

Mac Bookを持ち歩いて通常通り楽器店や制作の仕事をしながらの旅ですので、午前中は仕事をして、出発が昼過ぎになると、時間との戦いで日没まで目的地に着くように必死に漕ぎます。1日の移動距離がせめて50キロくらいだと余裕があります。

それから、春に軽装備でキャンプは危険!もう野宿はこりたので、重たいだけの野営道具を送り返して、今後はホテルを利用しながら、軽装備で進みます。

名古屋に3日滞在して疲れが取れ風邪から回復してきたので、明日から自転車旅行再開です。今週末には逗子、三島でhatao & namiのコンサートがありますので、それまで約360キロを5日かけて進みます(1日平均70キロ)。

このルートは山岳地域がないので、少しは楽だと良いな。

とりあえずの予定です。もし夜に会いたい方がいましたら、ご連絡ください。

月曜日 豊橋市宿泊
火曜日 浜松市宿泊
水曜日 焼津市宿泊
木曜日 三島市宿泊
金曜日 逗子市宿泊

2017/04/12

ケルトの笛チャリ旅 2日目

ケルトの笛チャリ旅 2日目

自転車で宝塚から札幌に帰省する挑戦をしています。期間は5月16日までの35日間。ゆく先々でライブやレッスンをしながら、Mac bookで普通に仕事をしながら旅ができるかどうかという挑戦でもあります。

昨日は初日から暴風雨の中、予定通り出発。きつい雨と風の中を走るのはめちゃくちゃ面倒くさかったですが、金曜朝には名古屋でいつものレッスンがあるので、木曜日には名古屋に着いていなければいけません。出発を延期はできないので心を奮い立たせて出発しました。
 

途中、友達の家に寄ったり奈未さんの家で昼食を頂いたりしているうちに箕面を出たのは午後2時。
そこからひたすら走りました。初日の宿は滋賀県大津市、70キロ。全身レインコートで、傘も差せない風の中、足がずぶぬれになりながらペダルを踏みます。
 
 

途中、コンビニで休憩したりしつつ、大津に着いたのは夜9時すぎ。大津在住のヴァイオリニストの天澤さんと久しぶりにお会いして夕食と飲みをご一緒しました。


 
宿は「ゲストハウス華」。オーナーの方はどうやら中国人っぽい女性で、中国語で会話しました。韓国の兵役中の男子4人、東京からオーケストラの受験に来たというホルン吹きの若い男性との相部屋で、こちらでも深夜まで飲みました。韓国人の礼儀正しさや目上への態度の良さはいつも感心します!



今朝は宿から湘南のFMラジオ「湘南ビーチFM」に電話出演、22日のコンサートの宣伝をしました。Mac bookでいつも通り1時間仕事をして、これから出発です。筋肉痛はそれほどひどくありませんでした。

今夜は、名古屋との中間地点60キロにある、永源寺キャンプ場に投宿します。4月から開いているキャンプ場は珍しいです。今回はキャンプ道具や炊事道具も積んでいますが、正直重いうえに、キャンプする機会もほとんどなさそうなので送り返そうかと思っていましたが、早速活用できて嬉しいです。

これからの予定です。
今日 永源寺キャンプ場

13日(木) シャムロックでフィドル奏者の小松大さんのライブを観る。名古屋市宿泊

14日(金) 名古屋市でレッスン。名古屋市宿泊

15日(土) 愛知県春日井市でハープ奏者の大橋志麻さんのコンサートに出演→ガイタ奏者のKojikojimoheji君のCD発売記念コンサートを見る。名古屋市宿泊

16日(日)朝に浜松でレッスン(電車移動)、夕方に豊橋でレッスン。豊橋市でギター奏者のいがりまさしさんと会う。

17日(月)浜松に移動。
22日(土)に逗子でコンサート、23日(日)に三島でコンサート。
そのあとは東京に向かいます。

ピンと来たかた、ご連絡ください!












2017/03/28

ギフトブック第二巻の紹介と寄付運営の難しさ

【ギフトブック第二巻の紹介と寄付運営の難しさ】

 ギフトブック第二巻がいよいよ今週入稿となります。大森ヒデノリさん、稲岡大介さん、namiさん、松阪健さん、僕による5人の演奏を収録したCD音源が出来上がり、本当に素晴らしい仕上がりで何度も聴いて、感激しています。

 このCD付き楽譜集は、より多くの人に伝統音楽に親しんでいただく社会貢献活動のひとつとして企画し、ギフトブック第一巻『ティン・ホイッスルを吹こう!』と同じく、3000部を寄付によって配布する予定です。

 アイリッシュの楽譜集といえばダンス曲100曲集のようなものがたくさん発行されていますが、一般の日本人にはまったくなじみがないものです。

 そこで僕のレッスンでは、「庭の千草」「グリーンスリーブス」のような聴きなじみのある曲から伝統音楽に親しんで頂くのですが、そのような有名曲ばかりを収録した伝統音楽の楽譜集は、海外にも存在しないようです。

 この楽譜集は、だれもが一度はCMやテレビドラマで耳にしたことがあるようなイギリス・アイルランドの伝統曲35曲を収録し、伝統音楽に親しんでいただくことを目的としました。笛のための楽譜集ではないので、フィドルやアコーディオンなどアイリッシュの楽器はもちろん、オカリナ、リコーダー、二胡などほかのジャンルの楽器でも楽しむことができます。

 付属CDには、今年開業する楽器店での取り扱い楽器の音色を聴いていただけるように、フルート、ピッコロ、ティン・ホイッスル、ロー・ホイッスル、オカリナ、リコーダー、2種類のバグパイプ、ハープ、ハンマーダルシマー、ピアノ、オルガン、フィドル、マンドーラ、ニッケルハルパ、コンサーティーナ、バウロンの17種類を演奏しました。

 この本を通じて、多くの方と音楽の喜びを分かち合えることを楽しみにしています。

 さてギフトブック第一巻は10,000冊を配り終え、重版分から、無償から寄付制(送料こちら負担の後払い)に移行したのですが、現状だれ一人として寄付金を支払っていただいていないのです。

 日本には寄付という文化が根付いていないので予想はしていましたが、第二巻も同じ状況になるのではと危惧しています。この本でお金儲けをすることは考えていませんが、少し悲しくなります。

 この本は自分の作品の中でも需要が高い企画だと思いますが、販売すれば売れそうなものを寄付制にするのには、強い思いがあります。

 ティン・ホイッスルはかつて、階級社会であったイギリスでお金のない庶民の間で広まった楽器で、今でもその手軽さが魅力です。
 
 今の日本は給料は下がり続け、社会保険料は上がり、多くの子供や若者や女性が貧困にあえいでいます。そんな状況の中でも音楽に希望や喜びを見出して人生を輝かせてほしいという願い、そして、ケルトの笛屋さんという企業活動を多くのお客様に支援して頂いていることへの感謝の気持ちから、できるだけ多くの人に、金銭的な負担にならずに音楽の喜びを届けたいと思っているのです。

 ですから数百円でもよいですし、余裕があって志に共感して頂ける方は数千円でもよいですし、それぞれの生活の事情に合わせてこの本の価格を決めて頂き、活動を支援して頂きたいと思っています。

 しかし、先に商品を手に入れてしまったら寄付のことなど忘れてしまうという気持ちもよくわかります。

 良い寄付のシステムについて、何か良いアイデアがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。

  今のところ、参考価格を決め、申し込み時点でいくらでもよいので寄付額を決めて頂き(後払いも選択可)、その金額が振り込まれたら発送するような仕組みに変えようかと考えています。

2017/03/23

ティン・ホイッスル職人 Mike Burkeとの会話

以下は2017年3月のアメリカのティン・ホイッスル職人Michael Burkeさんとのメールのやりとりです。ティン・ホイッスル作りにかける情熱と誠意が伝わってきます。みなさんとシェアしたいと思います。

Mike:
私のティン・ホイッスル製作においては、すべての段階で協力してくれるスタッフがいるが、ヴォイシング(音色作り)作業だけは自分でしている。
ヴォイシング作業は習得が難しく、また才能も要る。そんな才能に恵まれた人でさえ教えるのに何年もかかるんだ。私には20年以上の経験があるが、まだ学んでいる。ティン・ホイッスル製作において私はデザインをよりよくし、工房の職人に作業を分担できるように教え、私自身が最後のヴォイシングに集中できるように心がけている。

hatao:こんなにも精巧なティン・ホイッスルを作るのはとても難しいことは想像できます。ヴォイシングはもっとも重要な箇所ですしね。
先日10年前と現在のBurke low whistle F管を比較する機会がありまして、現在のものは、くちばしの部分が少し長くなっていることに気が付きました(また、チューニング・スライドのスリットの位置も変わっていました。)絶えず進化しているのですね。まさに、トヨタ自動車のKaizenの価値観ですね。

Mike:多くの改善はあなたのように良い演奏家を除けばほとんど誰にも気付かれないほどのものだよ。ほかのホイッスル製作者と自分とを分けるのは、彼らは一度良いコピーを作ったらほとんど変更せずに作り続けるが、私は数十万円の投資をして新しいアイデアを試すことだ。時としてうまくいかないこともあるが、それで失うのは自分のお金だけだ。
有名なバスケットボール監督にジョン・ウッデンという人がいる。彼は10NCAAのチャンピオンを取ったが、2位よりも2倍もの得点差をつけた。彼は選手たちに、選手としての気質や高潔さを身に着け、最高のプレイを求め、日々改善するよう絶えず努力するように指導している。
彼が選手に言う有名なモットーは、「毎日を最高の作品にせよ」だ。
それは到達地点についての話ではなく、昨日の成果は過ぎた過去であり、今日は昨日より良く、明日は今日よりもさらに良い結果を求めよう努めるということだ。
それを落ち込ませる考え方だという人もいるが、私にとってはそれが人生であり、毎日工房に向かう理由だ。
音楽家として、君は紙に書かれた音符はただの図であり音楽そのものではないと分かっているだろう? 音楽は生きもので、そこに情熱や愛がなければ空虚となり、それを聴く観客には伝わるものだ。観客はどこが悪いと言うことはできないが、音楽が生きていないことは分かるのだ。私が改善をする理由はそれだ。
素晴らしい音楽家の手が生きた音楽を奏でるための道具を作るのは喜びだからね。第二便の商品は今日出荷したよ。明日にはその次の楽器を出荷するよ。

敬具 マイク