毎週のようにツアーに出かけた3月と4月でしたが、5月はコンサートが少なめで、のんびり。
たいてい家にいながら、練習したり、楽譜を書いたりと過ごしています。
こんな時は、オンラインの楽器店「ケルトの笛屋さん」のコラムや楽譜を書いたり、今後の構想を考えるのにぴったりな時間。
ケルトの笛屋さんは、上岡店長の体制になってから4年目となりました。
2人体制になって仕事の分担がしっかりとでき上がり、お客様がついてお陰さまで毎月の売上も安定してきました。
去年にはホームページの大規模な改修があり、システム面でも強化されました。
3年前に配り始めた無料の教則本10,000冊はあと残り数百冊となり、「地球の音色」も販売ペースが落ちることなく、ティン・ホイッスルはさらに普及したと実感していますが、まだまだ伸びしろあるとも思っています。こちらも引き続き、力を緩めることなく続けていきます。
ティン・ホイッスルの普及がひと段落する今年は、アイリッシュ・フルートの年と定めて、教本の発表や資料の充実をさせます。それから、少しずつバグパイプの普及も強化していきます。
ネット通販は今後も可能性がある分野なのですが、5年後10年後を考え、かねてから実店舗を持ちたいと考えてきました。楽器は音楽家の体の一部でありパートナーです。本当であれば見て、触って、試奏して、聴いて、慎重に選びたいはず。
ですが、国内ではそうやって選べるお店はほとんどありません。ショウルームがない通販だけでここまで売れているのは、むしろ例外的なことだと思うんです。
お店を開くその時には、笛だけではなく、伝統音楽や古楽で使われる各種の弦楽器、蛇腹楽器、打楽器も取り扱い、専門スタッフが接客できるようにしたいと思います。伝統音楽のCDや楽譜も、見て選べるお店はありませんから、取り揃えたいですね。特に、日本人奏者の音源には力を入れたいです。
僕は昔からアイルランドの楽器店に行くと、とってもわくわくしていました。小さな店でも、音楽にかけるみんなの思いが詰まっています。店員さんと会話したり、メンバー募集の張り紙を見たり、CDを聴かせてもらったり。パブと楽器屋さんはミュージシャンが集まりほっとできる、巣のような場所です。
この写真は、ロンドンの楽器店「ホブゴブリン・ミュージック」。こんな、ヨーロッパにある小さな可愛らしいお店がいいですね。
せっかくなら楽器を売るだけでなく、ライブやレッスンやレクチャーが行われたり、音楽好きが集まってちょっと喫茶できる店だといいのですが、いきなりそこまで大風呂敷を広げるわけにもいかないので、いつもの通り小さく初めて、長く続けて、大きく育てていきたいと思っています。
こんな楽器店を40歳の節目に始めたいと思いますが、それまでに良く考えて、しっかり計画して、開店資金を貯めていきます。今日、候補地の下見に行ってきます。
来年は、可愛らしい楽器店を求めてヨーロッパ各地を旅したいな。どこかに良いお店があれば、教えてください!
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