日本の現在そして将来についてはあまりいい話を聞かないこの頃。過去最高を更新し続ける生活保護世帯、増え続ける非正規雇用、増え続ける年金負担と社会保障負担、学資ローン(奨学金)問題、進まない男女平等やLGBTへの理解、外国人排斥運動、増税や円安(自国通貨の叩き売り)…。
これらの問題の根幹にあるのは、超高齢化、人口減少という国内的な要因と、グローバル化(人・物・金・情報の流動の自由化 )やITの進歩といった世界的・人類的な要因がある。
日本と世界の歴史を学ぶと、太平洋戦争に巻き込まれていった経緯や、戦後アメリカに占領され西側諸国に加わったこと、バブル経済とその崩壊など、歴史的な出来事は時代の必然だったと思われる。
例えば太平洋戦争はアジア諸国が次々と欧米列強に支配された歴史の流れの中で、日本が独立を保つか植民地になるかというギリギリの選択を迫られ、帝国主義を歩んだ結果だった。
その時どの党の誰が首相になっていても、選択を迫られることは避けられなかっただろう。その後のベビーブームと大人口増による 内需が呼んだバブルは、戦争での人口減の当然の結果だったし、バブルの崩壊もまた当然だった。
その時々の政治家も国民も必死に考えて、頑張って、ベストな選択をしてきたと思うが、世界的な時代の流れの前には、できることは限られている。
現代、日本が陥っている状況もまた時代の流れとしては当然の結果で、誰が政権を摂っても難しい舵取りとなるだろう。それは、少子高齢化、人口減、内需の低下、海外との競争といった時代の流れだ。
安倍総理は、その中で自国通貨のたたき売りによる海外投資や旅行者の呼び込みと輸出増、規制緩和よりも既得権益の保護、若者よりも高齢者の優遇という政策を取ったわけだけれど、それだけでは
立ち行かないので武器や原発の輸出、カジノの解禁という危険なものにまで手をだしてしまった。
どうして僕の国はいつもこうなんだ!と思うけど、時代の流れだから仕方ないと諦めたくもなる。
人類の文明の一つの単位が成熟し終わる時には大きな社会の変化や犠牲がともなう。前の大変化は帝国主義といくつもの戦争だった。今、また時代の変化の時期なのだと思う。犠牲を払うのは常に若者と貧困層だ。
インターネットの時代がきて、今度は人工知能の時代がやってくる(その次は宇宙開発か?)。
堀江貴文さんによれば人工知能が発達すれば、多くの人は職を失うが、その代わりに人間は労働から解放されて好きなことができるそうだ。そうだろうか。僕は、今のように、その業界を早く築いたものが富み、多くの人はただ機械に仕事を奪われるままだろうと思う。日本には富裕層が寄付や慈善事業をするという考え方が一般的ではないので、ますます心配だ。日本の場合はその前に、移民や新興国との競争にさらされるだろう。
この時代の変化に気づかない人は、頑張っているのに年収が下がる、物価が上がり貯金が目減りし、仕事を失う。
こういったことが、知らないうちに身の回りに起きてゆくのだ。のんきに酒を飲んでいる場合ではないよ。
日本は、沈みゆく大国だと思う。移民を受け入れるのか少子化対策を積極的に打つのか、どっちつかずで、ただ現状を維持しようとしている。
船が沈みつつあるのに、老いた船員と乗客たちは誰も自らその穴を埋めようとせず、問題を直視せずに沈むその時まで楽しもうと宴会をしているかのように見える。
それなら僕は自分で救命ボードを用意する。自分とその周りの人だけでも、なんとかしたいと思う。
ゲームはルールを作った人が圧倒的に有利だ。なぜならルールを知り尽くしているし、ルールを変えることだってできるからだ。
あなたが勝てないのは誰かの作ったルールの中でプレイしているから。そのゲームの中で勝つために努力するのではなくて、 常識を疑って、自分でルールを作ることもできる。
組織に頼らず自分で稼ぐ力を身につけて、いくつもの言語を話し、複数の国に生活と仕事の拠点を持ち、助け合える仲間を持つ。
生活を見直し、生活の無駄を削ぎ落とし、健康に留意し、コツコツと資産を築き、分散的に投資して、何が起きても資産を失わないようにする。
こうすればどんな世の中でも自分とその仲間を守ることができると信じている。戦時中の祖父の世代は困難に立ち向かい、たくましく戦後の日本の繁栄を築いた。僕たちも、強くたくましくなろう。
変化に対応したものだけが、生き残ることができる。
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