2016/04/07

音楽を作って暮らすこと

僕の身近な友人がこのたび、全曲オリジナル作品による楽譜集を出版しましたのでお知らせします。

こちらで、ご本人による演奏にて試聴できます。





作者は大阪在住の笛吹き、marinekkoさん。 アイリッシュや北欧の音楽に惹かれて、ティン・ホイッスルやスウェーデンのたて笛「オッフェルダールス・ピーパ」を吹いています。

伝統音楽が好きな多くの人が、伝統曲を覚えて演奏するわけだけど、マリさんは自分で作品を作る方が楽しいらしい。

どこかにでかけたり、印象的な出来事があった時に、その場で思い浮かんだメロディを笛で吹いて、ボイスメモで録音して僕に送ってくれていました。

そんな曲の数々をやがて自身のユニット「リアンノン」でも演奏するようになりました。とてもユニークな活動なのですが、本人は楽譜を読めず、たくさんの曲がありすぎてうっかり忘れてしまうので、楽譜を作ってみたら便利だよ、と勧めたことがありました。それが、こんなに飛躍するとは僕自身も思いもしませんでした。

楽譜では、それぞれの曲は伝統曲と同じく短いメロディで、曲によっては2重奏になっています。コードがつけられており、笛だけではなく様々な楽器で、アンサンブルで、楽しめるようになっています。それぞれの曲にまつわるエピソードも楽しいです。

マリさんはCDもまだ出していないのですが、いずれ何かの形で音源になるといいですね!

 


なぜか、写真が縦になってしまいましたが…



伝統音楽の素敵なところはたくさんありますが、その一つは、飾らずに肩ひじ張らずに、思いを旋律に託して伝えられるところです。

アイルランドでも、伝統音楽の形式にのっとってオリジナル曲を作ることも音楽家の大切な活動の一つで、そういったオリジナル曲集がプライベートな形で出版されていたりしますが、日本でこういう動きがあるのは、とても画期的ですね。おそらく、日本人初めてのような気がしますが、いかがでしょうか。



本作品は近日「ケルトの笛屋さん」で取扱予定ですが、いまのところ、こちらから注文できます。

http://www.plantsindex.com/dvdcd/index.htm#marinekko

これからも、こういう動きが活発になってゆくとよいですね!応援しています。

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