<語学と音楽と ー答えのない問題を解くことー>
韓国に来てまだ10日間だが、韓国語の実力がどんどん付いているのを感じる。ハングルにも少し慣れて、文字を読むのが楽しくなってきた。易しい表現であればネイティブと会話ができるようになってきた。語学の最初の壁を突破したと感じる。
最初の壁とは、文字、発音、文法の基礎で、英語でも中国語でも、ここでつまづくと苦手意識ができて、先に進めず挫折してしまう。しかしここを突破すると、あとは語彙や文法、慣用句を増やしていくだけだ。まずは単語を200語、文法を50個ほど覚えれば、表現できることは掛け算で飛躍的に増え、旅行会話に困らないくらいになる。
さらに1000語の語彙があれば、日常会話に困らないレベルだという。最も効率よい学習法は、ネイティブとの日常会話で繰り返し使うこと。覚えても、使わない単語は忘れる。ここまで来ればあとは、ひたすら「学んで、使うだけ」なのである。
韓国語は4つめの言語だが、自分なりの語学の定石ができつつある。次に5つめの言語を学べば、さらに早く習得できると思われる。
昼は勉強をして、夜はフルートを吹くのが日課なのだが、これから自分がどんな音楽をやりたいかを考えながらフルートを練習していると、答えが見つからなくてモヤモヤとしてしまう。創作には決まったやり方も答えもない。
問題には、答えがあるものとないものがある。語学を上達させること、アイリッシュの曲を覚えたりうまく演奏できるように練習したりすること、資格試験の勉強や、仕事で成果を出すこと。これには道筋があり、先輩がおり、教材やメソードが豊富にある。簡単だとは言わないが、言ってしまえば、「やればよい」だけである。目的と方法が正しければ、やればやった分だけ結果が出る。しかし創作はそうではない。いくら時間を投入したって、できない時は何もできない。自分にとっては、創作をするよりも語学やビジネスで成果を出す方が、ずっと簡単だ。
創作をするには、自分が心から感動できる音楽をいっぱい聴いて、人生の経験を積んで、感性を育て、表現したいイメージを明確にしていかなくてはいけない。道の先は見通せないが、型通りの決まりきった音楽ではなく、アーティストとしてユニークな音楽をしたいと思っている。
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